


アンソロジスト vol.3 / 田畑書店
2022年11月15日 発行
田畑書店から刊行されている『アンソロジスト』。
毎号テーマを定めて、選者による短篇の選定とそれらを紹介する文章を掲載しています。
今回の特集は「坂口安吾」。
小説の可動域を拡げたであろう坂口安吾について、三名の書き手がそれぞれ寄稿しています。
書肆 海と夕焼 店主の柳沼も、「実践の地平に見えるもの」というタイトルで、田畑書店より刊行されている『本を書く』(アニー・ディラード著/柳沢由実子訳)の書評を書かせていただきました。
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田畑書店「ポケットアンソロジー」と連動する季刊誌の第三弾!
クローズアップするのは坂口安吾。
小説というジャンルの形式、手法を味わいつくした〈エピキュリアン〉としての坂口安吾。
前号の太宰同様、「無頼派」と呼ばれる作家は、実は上質な作品を量産してた「勤勉な仕事人」だったことがわかります。
書評家・スケザネ氏責任編集の頁では「世界から見た日本文学」を特集します。
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《目次》
【特集】坂口安吾の短篇小説
安吾、「村人」を描く……荻野アンナ
坂口安吾の歴史小説&純愛小説……七北数人
坂口安吾の入り口……わかしょ文庫
【娘が選ぶ父の短篇ベスト5】井上光晴……井上荒野
【人生に効く井伏鱒二(三)】
独特な距離感あらわすエッセイ5選……増田みず子
【書下ろし短篇小説】
流れるプール……太田靖久
【偏愛読書・2】
灯の物語……永山裕美
【短篇小説で一服】
セアラ・オーン・ジュエット「ベッツィーの失踪」……山本アマネ
【くうねるあむ・3】
そのときがきたら②……梅﨑実奈
【存在のためのふわふわした組曲3】
白百合の岬……小津夜景
《スケザネ図書室》by 渡辺祐真
世界から見た日本文学
レディ・ムラサキ、世界へ越境する……森山恵
世界の俳句は、いま……毬矢まりえ
人生は森見日和……エミリ・バリストレーリ
災害文学としての「方丈記」……プラダン・ゴウランガ・チャラン
翻訳という旅……ピーター・J・マクミラン
歩く目……片上長閑
【書評】アニー・ディラード著/柳沢由実子訳『本を書く』
実践の地平に見えるもの……柳沼雄太(書肆 海と夕焼 店主)
編集後記
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発行元:田畑書店
判型:A5判 中綴じ
頁数:60p
ISBN:978-4-8038-0405-8
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