

本出品は売上の一部を珠洲市の災害義援金(珠洲市で被災された方々に配分)に寄付いたします。(10月31日まで実施)
珠洲市
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【サイン入り】踊る幽霊 / オルタナ旧市街 (柏書房)
2024年7月10日 第一刷発行
私は街に憧れて東京へ出てきた。若い自分にとっては大きな憧れであった。
それから10年以上が経つが、街はさらに不可解なものとなった。
自らの生活に流入する都市の光景に、今でもたじろいだままでいるのかもしれない。
オルタナ旧市街の視線は、憧れを平熱に変える。
街は憧れでなく、「生活の断片」であるかのように。
だからこそ、“街が此処にあること”をオルタナ旧市街は書き続ける。
それが誰しもの生活であることをささやかに残してゆくために。
(書肆 海と夕焼 柳沼雄太)
以下、版元HPより抜粋。
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何度でも覚え直せばいいし、何度でも忘れていい。街をめぐる断片的な随筆21篇を収録。作家の小山田浩子も推薦、待望のデビュー作。
【内容】
巣鴨で踊る老婆、銀座の魔法のステッキ男、流通センターのゆで太郎から始まる妄想、横浜中華街での怪異、不穏な水戸出張……街をめぐる断片的な21篇。
わたしたちは瑣末なことから日々忘れて暮らしている。忘れないと暮らしていけないとも思う。わたしとあなたの断片をみっともなく増やしていこう。何度でも覚え直せばいいし、何度でも忘れていい。
インディーズシーンで注目を集める謎多き匿名作家・オルタナ旧市街が、空想と現実を行き来しながら編み出した待望のデビュー・エッセイ集。
“誰の記憶にも残らなければ、書き残されることもない。それはそれで自然なのかもしれないけれど、身の回りに起こったことの、より瑣末なほうを選び取って記録しておく行為は、未来に対するちょっとしたプレゼントのようなものだと思う。”(表題作「踊る幽霊」より)
誰にでも思いあたる(いや、もしかしたらそれはあなたのものだったのかもしれない)この記憶のスクラップ帳は、書かれるべき特異な出来事も起きなければ、特殊な事情を抱えた個人でもない「凡庸」な人々にこそ開かれている。
【目次】
踊る幽霊[巣鴨]
されども廻る[品川]
反芻とダイアローグ[水戸]
スクラップ・スプリング[御茶ノ水]
午前8時のまぼろし[駒込]
老犬とケーキ[東陽町]
タチヒの女[立川]
麺がゆでられる永遠[流通センター]
アフターサービス[横浜]
大観覧車の夜に[お台場]
ウィンドウショッピングにはうってつけの[五反田]
おひとりさま探偵クラブ[銀座]
白昼夢のぱらいそ[箱根]
聖餐[吉祥寺]
愛はどこへもいかない[小岩]
猫の額でサーカス[浅草]
がらんどう[南千住]
さよなら地下迷宮[馬喰町]
(not) lost in translation[渋谷]
見えざる眼[秋葉原]
テールランプの複製[八重洲]
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版元:柏書房
発売日:2024/06/24
判型:四六判
頁数:168p
ISBN:9784760155668
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