

別冊代わりに読む人 試行錯誤2 (代わりに読む人)
2024年3月31日 発行
収録されている4本の随筆、論考は、いずれも思考が赴くままに自由闊達に書かれている印象を受ける。
それはこの『試行錯誤』という土壌の豊かさの上に育つ/育ちゆく植物が伸びゆく様を見ているかのよう。
以下、版元HPより抜粋。
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伏見瞬 蓮實重彥論 「『リュミエール』から読む「過去の現在化」
わかしょ文庫 大相撲観戦記 「大相撲を観るようになったわけ」
陳詩遠 なにがなんだか 「詩情、歯茎に埋もれて」
友田とん 取るに足らないものを取る 「流星のごときケーキの手提げ」
「文芸雑誌『代わりに読む人』の別冊「試行錯誤」は、年に数回、文芸に新しい視点と言葉をもたらす試行錯誤の「実験室」である。ここに、第2号をお届けする。だが、この第2号というのがなんとも居心地の悪いものだ。第1号という、新しいものが始まりそうだという新鮮さもなければ、なんだかよくわからないが目出度い、祝っておこうという祝儀も期待できない。(中略) ただ、1号と2号があればその二つの間の差異というものを考えることができる。点と点を線で結ぶ。それは1号だけではありえない。祝祭が終わってもじっとその場にとどまり、差異や変化を観察する。それこそが2号の役割かもしれない。差異を見て考える。まさに実験である。意外にも、2号というのは実験室に相応しいものかもしれないという気さえしてくるではないか。そもそも、そうした時間を持ちたくて、『試行錯誤』を作り始めたはずだ。実験はまだ始まったばかり。」(巻頭言「2号目の居心地」より)
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版元:un poco / 代わりに読む人
発売日:2024/03
判型:文庫判 並製本
頁数: 60p
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